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事務所の紹介 その3〜設計契約までの流れ

2024.04.02

住宅の場合、設計案を考えるにしても土地が決まっていないと話がスタートしません。土地と建物それぞれの予算(あるいは総額)の目処がついているが敷地がまだ決まっていないという場合には、土地探しのお手伝いをすることもしばしばあります。敷地は接道や崖などの法的条件やインフラの状況、地盤など事前にチェックすべき項目が多く、購入前に我々のような専門家に相談するというのが理想と考えています。

土地が決まる、あるいは決まりかけている事前相談段階でのラフプラン数案の作成は無料で行っています。この段階のものは予条件を明快にして規模のあたりをつけ工事費概算と工期を算定できるくらいの資料ですが、銀行融資の照会には問題なく使えるものです。融資を受ける場合にはその目処が立たないと先に進みませんので、設計事務所への相談と並行して面倒ですが銀行に照会いただくことになります。

設計契約前段階のプランニングはあくまでもゾーニングやボリューム検討を目的としたもので、本気でデザインしたものではありません。この段階で100%満足できる案を作成してしまうとその後の設計が面白くありませんし、こちらの案をそのままハウスメーカー等に持って行かれ連絡が途絶えるということも数回経験していますので。また、時々案を見て決めたいという方がいるのですが、よほど条件が厳しくない限り設計案というものは柔軟に作成可能で、たまたま作成した1案よりはその設計者の作品の傾向や相性などで依頼先を判断されるのが賢明ではと考えます。

次に、銀行融資の可否が確定し設計料を含めた工事概算が明快になった段階で、提案した案がおおよそイメージに沿っているので設計を依頼したいとなれば設計監理契約を取り交わします。初回の打ち合わせから3〜4回目というのが一般的です。住宅新築の場合設計監理料は別稿でも記載しましたように工事費の10〜12%程度で、設計契約時10%、基本設計完了時20%、実施設計完了時50%、完成時20%と通常4回に分けてお支払いいただきます。

その後基本設計へと進みます。