2025.06.18
ここしばらく人件費や資材の高騰などで建築の価格は非常に高くなってきている。一時のウッドショックは落ち着いて合板の価格などは下がる傾向にあるが、10年前と比べると5割以上工事単価が上昇している印象だ。巷でよく言う坪いくらという金額が通用しなくなってきているのだ。当事務所でもここ数年の住宅の工事単価は全て100万/坪を超えているため、コストが厳しいと予想されるプロジェクトの場合には基本設計段階で内容を積み上げ工事概算を算出することも最近は多い。これにより最終の工務店から出る金額と差が小さくなり何割オーバーと大騒ぎすることもなくなる。とはいえ大手ハウスメーカーのような経費比率が非常に大きい工事費よりは安いと思う。