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横浜市の住宅「横浜の混構造」Mixed structural house in Yokohama

所在地
神奈川県横浜市
竣工年
2009年1月
敷地面積
152.1㎡
延床面積
107.4㎡
構造階数
RC+木 混構造
施工
(株)キクシマ
写真
勝田 尚哉
独立後はじめての住宅だ。
横浜郊外の敷地内には約2mの高低差があり、外周には既存のL型擁壁が残っていた。高い方のレベルに建物を建て道路側に段差を設けるのが一般的だが、1階を2つのレベルをもつRC構造として敷地の高低差を吸収し、この上にリビング空間のある2階を張り出してのせる混構造を採用した。土地形状を極力変えることなく、掘削土量を最小におさえ自然なアプローチを可能とさせること、既存擁壁に1階外壁を干渉させないようすることが主な理由である。
RC造の1階玄関へは囲まれた庭を経由しアプローチし、その玄関に面し半階上がったところに明るい水回りと寝室を、2階には高い天井をもつ木造のリビング空間と張り出したテラスをのせた。
普通は目立たない場所に配置される浴室を、玄関と庭に面する家の中央に配置したのは、終日日当りのいい空間での入浴は体をリフレッシュさせ気持ちがよいのではと考えたからだ。
中央のスチールパイプによる階段へは2階からの光が注ぎ込み明るいエントランス空間をつくり出し、上下の一体感をもたらしてくれる。
コンクリート造の家、畳のスペースや書斎の確保、将来家族が増えた場合の間仕切り可能な子供室等の確保が主な要望であった。

構造設計:寺戸巽海構造計画工房