WORKS

札幌月寒の兼用住宅Office Combined use houses in Tukisamu/ Sapporo

所在地
北海道札幌市
竣工年
2023年
敷地面積
602.2㎡
延床面積
284.7㎡
構造階数
混構造
施工
武部建設株式会社
写真
吉田昂平(吉田造形研究所)
札幌市豊平区に新たな土地を求め計画された2棟に分かれる事務所兼用住宅と親族の専用住宅の3棟からなる計画。
事務所兼用住宅は木造2階の母屋部分と鋼管杭にて持ち上げられたピロティの上に載せられた混構造の事務所からなり、専用住宅は木造2階建てである。

ある程度基本設計が進んだ段階からの参加であり、構造設計は施主の山脇氏、意匠設計は私と寒冷地建築に詳しい地元建築家の杉山氏からなる3者で「月組」という臨時設計ユニットを作り短期間で設計監理に当たった。

多くの構造設計実績を持つ施主は趣味も多く実験的なものも含めやりたいことが盛り沢山、意匠設計者が追いつかない場面も多々あったが、施工者も含めての毎週のweb会議などで問題の解決にあたり無事完成した。
事務所部分は鋼管杭で持ち上げた上に4本の樹状の柱がゲルバー梁を支持する構造、耐力が必要な外周部分開口部には実験にて倍率が認められた和格子壁を採用。また、住宅部分2階の小屋梁はレシプロカル構造で、各所に漆喰のアート作品を配している。
カラマツ無塗装の下見板による3棟共通の外壁と木を多用した空間は温かくはほのぼのとした雰囲気を醸し出している。

設計:月組((株)山脇克彦建築構造設計+一級建築士事務所アーカイヴ+(株)神成建築計画事務所)
施工:武部建設(株)
竣工写真:吉田昂平(吉田造形研究所)