クスノキのある海のオフィスWooden Office in Ichinomiya / Chiba

海に近い一宮町の森の中に木造のオフィスをつくる計画。計画地は大正時代には時の有力者が避暑地として別荘を設けていた場所で木々が生茂るが、最近はサーフィンなどで人気のエリアであることから小さく区割りされ宅地化が進んできている。敷地内にはクスノキの大木が数本あり、この木を残しながらお互いをつなぐような軸線を設定しそれを頼りとして配置計画を行った。平屋の建物は前面道路からは20m離して配置、南に大きく開いたオフィス空間と中央導入部分の屋根で繋がる西側の多目的室からなる。この多目的室はオフィス部分とは角度をつけて振り、また天井高さも上げることで内部の気積を確保し楽器の演奏などにも対応した空間としている。